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こういう職業だと当然の如く「どういった姿勢を取ったら良いですか?」や「ワルい姿勢は諸悪の根源ですか?」等と聞かれます。 確かに姿勢(構造)はもの凄い重要だと思います。 が、 不良姿勢=病気 と、ならないから厄介です。 人間は超「複雑系」。。。 「複雑系」と言うのは「何でも起こるわよ〜ン。分けわかんな〜イ」と言うことです。 姿勢指導で「腰を入れて、胸はこう張って、足はこう・・・」と言葉で説明すると、患者さんも何となく分かった気になって、術者も「指導したぞ」と感じ楽なのですが、姿勢って基本的には無意識に様々な要素から成り立っているもの。 職場で常にプレッシャーにさらされていたり、自信が持てない状況にいるのに胸などはれる訳ないですよね? こう言った、精神力学的な要素も多分に姿勢に影響を与えますし、また、胸を張って、ネガティブなことを考えられないように、姿勢も精神に影響を与えます(注。胸を張ることが良い訳ではありません。) また、上記のような姿勢指導はスタティック(静的)なものであり、動けば崩れるようでは意味がありません。 自転車に乗ることを言葉では教えられないように、姿勢もその人の感覚的な要素にいかに気付きを与えられるかが鍵なのだと思います。 現代社会は情報過多?でも書きましたが、私たちは知っていること感じていることの数%しか言葉にできません。 言葉での指導と言うのは、基本的にその人が感覚的に何かに気付くことに対しての「拍子付け」程度だと思います。 私達徒手療法家は患者さんの構造的、生理学的要素に変化を与えることにより、患者さんに無意識での気付きを与え、言葉はその補助としていかに適切なタイミングで働きかけることにより、無意識での変化を意識できるようにすることができるのかもしれません。 生体力学を学ぶとき、様々な不良姿勢が与える問題について学習します。 しかし、先ほど言ったように人間は超複雑系であり、教科書が教えてくれる何倍もの反応を示します。 現に、錦市場を歩いていると、腰がまがり、地面しか見れないようなおばあちゃんが生き生きと働いていたりします。 かと思うと、ビシッと胸を張ったビジネスマンが、様々な愁訴を訴えてかけてきます。 このような治療家を悩ます、有機体の複雑性にも何かしらの秩序が存在するはずです。 しかしその秩序は教科書に一例しか載っておらず、各ケースの秩序は自分の中で見つけるしかないのだと思うのです。 私の仙台の先生が「治療は即興芸術だよ。」と言われていました。 莫大な情報を抱えた患者Xに対し、莫大な情報を抱えている術者Yとの可変的な関係が常に治療所では行われている訳で、パターン化の中にいかにその即興性を大切にするかが大きな要素となるのだと思います。 またまとまったらちょっとづつ書いていきます。 姿勢について書こうとしたのに・・・散漫になってしまったぁあ。。。
by KARADA-OTAKU
| 2007-07-17 20:09
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