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大人になってから、日常で、例えば町中で迷子になったり、ましてや遭難する事はまずないのですが、物理的な意味でなければけっこうな数の人が迷子や遭難していると言えるかもしれません。。。
開業当初に来られた方のお話なのですが、その方は京都のありとあらゆる整体院や治療院に通われておられ、オステオパシーは受けたことがないとの事で来室されました。 問診時に「今までどのような治療を受けられてきましたか?」と聞くと、10枚近くの診察券を出されて、 「A整体院では『右の骨盤が上がってる』と言われて、B整体院では『背骨が曲がってる』と言われ、鍼灸院では『気が上がってる』と言われ、整形外科では『首の間の骨の間隔が狭いから牽引をしないさい』と言われましたが、どうなってるんですか?」 (ああ、迷子になってしまってるんだな〜、、、) 一通りの手技を終えても、痛みが取れず、フェルデンクライスメソッドで使われる、「ボディースキャン」といって、身体の状態を確認する方法をお伝えしました。 「身体に意識を向けて、自分の状態を時間をかけて一度認識して、それからいろんな治療やエクササイズをして下さい。そうしてまた身体の状態を確認して、心地良いとか、腰の反りがましだとか確かめてみて下さい。それで、悪くなっている治療法やエクササイズは合ってないんですよ。まずは自分を指標にしてみて下さい」 と説明した後。。。 「A整体院では『やれ』と言われるエクササイズが、B整体院では『やるな』と言われますが、先生はどう思いますか?」と聞かれ、絶句してしまいました。。。 自分はこういった状態にある方に何かできることあるのか、正直いまだに分かりません。。。 私自身も迷子になってたり、また、なる事もあるのかもしれませんから、ある意味では分かるのですが...(苦笑) 私が長い間お世話になっているとある先生のお話ですが、 「富士の樹海で遭難して助かるやつと助からないやつの違いは何か?」 「それは自分の位置を把握している者だけだ」 かなり省略しています(すいません...) 結局は周りばかりを指標にしてあたふたしても死を早めるだけで、まずはしっかりと自分の位置を把握して、それから周りの指標が活用できなければならないと言う事なのでしょう。 現代社会は都会でも簡単に「迷子」や「遭難」しちゃうんです。。。 皆様、自分の命は自分で守りましょ〜ね〜。。。 いぬのおまわりさん?
by KARADA-OTAKU
| 2007-11-12 23:35
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