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その1、その2の続きとして。
その後の章では現代のおむつ離れの現状や他国の現状(インドネシア)、脱紙おむつや早期のおむつ離れを行っている保育園の事例等が紹介され、三木茂夫氏の「内臓感受性」やおむつなし育児を通しての母子間のノンバーバルコミュニケーション(言語外/メタ・コミュニケーション)が取り上げられ、最終章では女性の昔の身体感覚(立ち小便)や高性能化する紙おむつの弊害面などが書かれています。 この本の話を別の助産士さんに話したところ、その方はこの本にも出てくるソ連のニキーチン夫婦の書籍であるニキーチン夫妻と七人の子どもを妊娠中に読まれ、ご自身のお子さんを極力おむつ無しで育てられたそうで、おむつが取れたのは半年前後だったと言うお話を伺いました。 また、先の母子間のノンバーバルコミュニケーションも体感されており、面白い事に飼われていた猫がお子さんの排尿感覚を先に感じ取って、知らせてくれたと言う非言語コミュニケーションどころか、異種間コミュニケーションの体験まで教えていただきました。 読後の大まかな私のまとめですが、 おむつなし育児が絶対的な善ではないかもしれませんが、失われつつある布おむつや「やり手水」(やりちょうずと読み、トイレで赤ちゃんの排尿を促す事)の文化を紹介し、赤ちゃんもおむつに排泄したいと望んでいないのではないか?紙おむつがお母さんの負担を減らすものと一方方向な考え方から、その弊害や使用しないことによるメリットを多角的に提案しているものです。 「他人の気持ちになって思いやる」 と、昔から言われていることが土台にあり、あかちゃんの非常に感受性が高い皮膚に対して紙おむつのあの石油製品の感覚がはいるだけでも不快な事は想像に難くありません。 そう言った基本的な気持ちをもう少し活かすと、便利と思って使用していた物以上に素晴らしいものかもしれませんよ。 と、そんな提案の本だと思います。 まだなんとか20代の私ですが、当然おむつの経験も忘れてはいるのですが、、、 実は、中学生の時に体育の授業で下痢になった事があり、その体育の担当教師がもの凄く怖く、少々の体調不良では休むに休めず、困った挙げ句に友達からナプキンをもらい付けた経験があるので、その煩わしさが全く理解できないわけではないのです。 「一度付けたくらいで月の煩わしさが分かった気にならないでほしいわ!」 と、言われそうですが、ま、ほんのちょっと他の男性より実体験があるんです。。。 OQでの臨床的にも排尿の問題、痔核の問題を持っている方は(直接その愁訴を言われなくても)多いように見受けられます。 四半世紀昔であれば希有な婦人科疾患が非常にポピュラーなものとなってしまったのも、そう言った身体感覚の喪失と非常に関係が深いと思います。 なかなか男性である私が、婦人科疾患に対して口頭でのアドバイスをするのは難しいと感じることがありますので、女性の方は一度三砂さんの著書を読まれると良いかと思います。 代表作(?)一番売れている「オニババ化する女たち-女性の身体性を取り戻す」まだ未読なのですが、アマゾンのレビューで☆1つが100以上付いています(苦笑) レビューを読むからにはおそらく、ある面からすると「保守的」でラディカルな意見が書かれているようですね。。。 ま、参考までに。。。 とりあえず、頂いた本ですので感想を書いてみましたが、やっぱり、要約する能力はないですね。。。
by karada-otaku
| 2009-11-05 20:47
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